今年も一年間お疲れさまでした。師走に入って忙しい日々を送っている方も多いのではないでしょうか。この時期は忘年会など、飲酒の機会も増えてきます。今回は、自分にとって適切な飲酒量を知ることで、賢く飲んで、よい年越しをするためのポイントを紹介します。
お酒の適量には個人差がある
お酒の適量は、年齢や性別、体質によって人それぞれ違います。
20歳代の人はまだお酒に慣れていないことが多く、自分に合った飲み方が分からずについ飲み過ぎてしまうこともあります。また、脳が発達の途中にあり、過度な飲酒は特に健康問題のリスクを高めるため、いっそう注意が必要です。一方で、高齢者は体内の水分が減少してくるため、若いころよりも少ない量でも酔いやすくなります。女性も同様に、男性より体内の水分が少なく、アルコールを分解する力も弱いことが多いため、少量でも酔いやすい傾向があります。さらに、年齢や性別だけでなく、体質によってもアルコールの分解能力には大きな違いがあり、影響を受けやすい人もいます。
アルコールの「適量」の目安を知ろう
お酒の適量には個人差がありますが、節度ある適切な飲酒量の目安は、1日当たりの純アルコール摂取量で20g程度とされています。ただし、女性や高齢者、お酒を分解する力が弱く飲酒後に顔が赤くなる方は、より少ない量が適切です。ご自身に適した飲酒量を意識しましょう。
主なアルコール飲料の純アルコール量の目安を以下にまとめました。
- ・ビール(アルコール度数5%)…………
- コップ1杯(180mL)で約7g
中瓶やロング缶(500mL)で約20g
- ・日本酒(アルコール度数15%)………
- おちょこ1杯(30mL)で約4g
1合(180mL)で約22g
- ・酎ハイ(アルコール度数7%)…………
- レギュラー缶(350mL)で約20g
ロング缶(500mL)で約28g
- ・ワイン(アルコール度数14%)………
- ワイングラス1杯(120mL)で約13g
- ・ウィスキー(アルコール度数43%)…
- シングル水割り(原酒30mL)で約10g
ダブル水割り(原酒60mL)で約21g
ほかのアルコール飲料の純アルコール量は以下の計算式にて簡単に確認することができます。
飲酒量(mL)×度数(%)/100×0.8(比重)=純アルコール量(g)
無理のない楽しい飲酒を
飲み会では気分が高まり、つい飲み過ぎてしまうことがありますが、一度に多量のアルコールを摂取すると急性アルコール中毒の危険があります。また、長期的な過剰摂取はアルコール依存症などにもつながりかねません。週に2日程度の休肝日を設け、飲み過ぎないように気を付けましょう。
お酒の強さには個人差があり、自分が飲める量と他人が飲める量は当然異なります。「自分は大丈夫」だからといって、他人に無理強いするのは禁物です。それぞれが自分の体質に合わせて適切な量を守り、無理のない楽しい時間を過ごして、健康的な年越しを迎えましょう。