花粉情報を活用してセルフケアを（平成18年3月）

花粉症の人にとってはつらい季節、テレビやラジオの花粉情報を活用してセルフケアを。日本人の約2割が花粉症ともいわれますが、意外にも戦後に初めて報告された新しい病気です。原因にはスギ花粉量の増加や排気ガス・大気汚染、食・住宅環境の変化などがあげられます。

花粉は関東地方を例にとると、2月頃からスギ花粉の飛散がはじまり、4月下旬に少なくなります。そして、ヒノキ科花粉の飛散がはじまり、5月末頃まで続きます。シーズン中の外出時には、マスクや専用のめがねを使用し、室内に入る前には玄関で花粉を十分に落としましょう。もちろん、うがいや洗顔も忘れずに。

かぜと症状が似ていますが、花粉症は熱が出ることはありません。ただし、5、6回もくしゃみが続くときは花粉症の可能性があるので、専門医にみてもらいましょう。スムーズに診療を進めるためにも、症状はいつ頃始まったか、くしゃみは1日何回出るか、ぜんそくになったことがあるかなど、あらかじめメモを取っておくことをお勧めします。また、受診の前にかぜだと思ってかぜ薬を飲んだ場合は、その旨を必ず伝えましょう。