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今月の健康

エボラウイルス病に感染しないためには(平成26年9月)

 秋に向けて気温が下がり始めたこの時期は、空気も乾燥してくるため、飛散しているウイルスに注意が必要です。今年1月にご紹介した「ノロウイルス」の本格的なシーズンは冬とされていますが、環境によっては1年を通して発生することがわかってきました。@食前時・帰宅時・トイレから出たときには必ず手洗いをする、A加熱料理は中心部までしっかり加熱する、B調理器具の洗浄・殺菌(熱湯消毒)を怠らない――。以上を心がけ、いまからウイルスの侵入をしっかり阻止しましょう。
 現在、西アフリカでは、今年の2月頃よりギニアを中心に感染が拡大した「エボラウイルス病」が、過去最大の猛威で流行しています。8月20日時点での感染者数は、感染が疑わしい患者も含めて2,615名(内、死亡者1,427名)。また、8月24日には中央アフリカのコンゴ民主共和国にて、西アフリカで流行しているものとは異なる種類のエボラウイルス感染者が出ています。
 有効なワクチンや特異的な治療法がないことが、この流行が制御できない原因にあげられますが、なによりも現地住民の衛生観念が乏しいことが、最大の問題と言えます。エボラウイルス病の主な感染経路は「ヒトからヒト」です。血液や汗など、体液との接触で感染するので、このことを理解していれば不用意に感染者に触れることはないはずですが、流行地域の生活習慣では、リスクがなかなか減らないのです。
 エボラウイルス病については、遠い国で起こっている出来事なのでピンとこないかもしれませんが、1日あれば地球の裏側まで行けてしまうこの時代。いつ日本に上陸するかも分かりませんし、知識として頭に入れておくことはとても大切です。ちなみに日本では、もし流行地域からの帰国者で、感染の疑いがある人が出たら、国立感染症研究所にて迅速に検査が行われる体制が整備されています。また、流行状況に関する最新情報は、WHO(世界保健機関)の Disease Outbreak News(http://www.who.int/csr/don/en/)(英語)で確認することができるので、1度覗いてみてはいかがでしょうか。