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今月の健康

あなたの大好物は「氷」ですか?(平成25年8月)

 あなたは冷たい飲み物を飲んだ後、グラスに残った氷を毎回食べてしまうタイプでしょうか? 暑すぎて2〜3個、口にしてしまうというのは普通にあることですが、もし、他人のグラスの氷まで食べてしまうという方! それはおそろしい貧血のサインかも。
 貧血は「単に頭痛や顔面蒼白、めまいなどの症状が現れること」と思っている方が多く、これは低血圧の症状と似ていることから「ほうっておけばそのうち治るもの」と、誤解されがちですが、貧血と低血圧にはまったく関連がありません。体に酸素を運ぶ赤血球、または赤血球のなかで酸素と結合するヘモグロビンが少ない状態(鉄分不足)が、貧血なのです。つまり、貧血の人とは常に体が「低酸素状態」の人。ほうっておくとさまざまな異変が起こります。
 体内をめぐる血液中の酸素濃度が低下すると、脳や筋肉の酸素も不足するため、気を失って倒れやすくなったり(失神)、心臓がうまく働かず、狭心症や心不全になったりします。また、判断力の低下から、なんと土やガソリンを食べてしまうという異食症になることも! 栄養価のない氷をたくさん食べてしまうという行為が、実はその一つです。詳しい原因はまだ解明されていませんが「1日に製氷皿1皿分以上の氷を食べること」を目安に「氷食症」と呼ばれています。
 女性は、月経や婦人科の病気の影響で貧血になりやすいといわれています。男性は、男性ホルモンの作用で赤血球が多いため、なりにくいとされていますが、もちろん絶対にならないわけではありません。痔や外傷による出血のほか、鉄分を吸収する役割をもつ胃や大腸のがんなどから貧血になる可能性もあります。
 つまり貧血は、重要な疾患の発見にも繋がる見逃せないサイン! 少しでも疑わしいときは速やかに血液検査をし、しかるべき対処をとりましょう。疑いがない方も「たかが貧血」と侮るなかれ。鉄分の多い食品(レバー、赤身魚、貝類など)とその吸収を助けるビタミンC(ホウレンソウ、シュンギク、ニラなどの菜類に多く含まれる)を上手に摂って、貧血とは無縁の体づくりを心がけましょう。