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「やけど」冬場の危険! 万が一のときに(平成29年12月) |
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寒い季節に気を付けたいのがやけどです。応急処置として、最初にしなければならないのは水で冷やすことです。時間経過や患部の状態によって異なりますが、冷却することが第一の対処となります。そのほかは状況に応じて対応します。主なポイントを整理してみました。 |
キッチンなど自宅でやけどを負ってしまった場合は、まずは十分な流水で冷却を続けます。ただし、冷やし過ぎて軽度から中度の凍傷を負ってしまうこともなかにはあります。氷水で冷やすときなどは、2重にしたビニール袋に入れたうえでタオルなどで包み、氷が皮膚に直接触れないようにすると冷やし過ぎを防ぐことができます。 |
流水による冷却など、ファーストエイドがうまくいったように感じても、次のような場合は重症化したり、跡が残りやすいことが多いので、できるだけ早く医療機関を受診することをお勧めします。なお、民間療法はやめましょう。 |
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冷却を続けて1時間以上経過しても、脈を打つような強い痛み、ズキズキとした痛みがある。 |
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火傷が腕全体、足全体など広範囲にわたる。 |
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火傷が顔や陰部など、粘膜に覆われた皮膚の薄い部分にあたる。 |
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皮膚の変形がみられる。 |
また、子どものやけどは重症化しやすいので特に注意が必要です。細胞が柔らかく、薄く、水分量も多いので、たとえ小さな範囲でも重症しやすいのが特徴です。まず初めに水の勢いを弱めた流水で十分に冷やしてください。 |
コーヒーや味噌汁など熱い飲み物、炊飯器や加湿器の蒸気、お風呂への落下、など子どもの周囲には危険がいっぱい。予め手の届くところに置かないようにしておくなどの配慮はもちろん、いざというときの救急対応の手順もイメージしておきます。救急車を呼ぶ、消防所に連絡して夜間当番医を教えてもらう、近所の医療機関のリストを作っておくなど、事前の準備が一刻を争う万が一のときには役に立ちます。 |
<やけどをしたときは> |
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まず水で冷やす |
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水ぶくれはつぶさない |
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広範囲にわたる場合は病院へ |
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顔面のやけどは病院へ |
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全身やけどは救急車! |
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民間療法はやめる |
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