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今月の健康

いま注目されている「ゲートキーパー」って?(平成24年3月)

 今月は自殺対策強化月間です。3月は1年のなかで自殺者が多い月ということもあり、政府も、広報PRなどを行って対策を講じています。
 警察庁の発表によると、日本の昨年の自殺者数は30,513人。1日に100人近くの人が、自ら命を絶っています。1998年以降、その数は14年連続で3万人を超えています。
 3月の強化月間を向け、政府は人気アイドルグループとかけた「あなたもGKB47宣言!」という標語を打ち出しました。「GKB」は「ゲートキーパーベーシック」の略で、「47」の数字は都道府県の数を表しています。この標語は自殺対策に使うのは不謹慎であるとすぐに撤回されましたが、「ゲートキーパー」という聞きなれない言葉は注目されることになりました。
 ゲートキーパーはその名のとおり、自殺を思いとどませる「門番」の役割をもつ人です。ゲートキーパーには資格がいりません。誰もが心がけ次第でなることができます。政府は「身近にいる悩みを抱える人に気づき、声をかけ、話を聞き、支援機関につなぎ、寄り添いながらじっくりと見守る」人と紹介しています。
 自殺を考えるほど思いつめている人は、周囲に相談ができず1人で悩みを抱え込んでいます。そして、そのような人は「以前は明るかったのにふさぎ込んでいて元気がない。眠れていなそう。好きだった趣味の話にも興味を示さない」など、普段と違う何かしらのサインを発しています。まず、その人に気づいて、声をかけてみてください。そして相手が話をしてくれたら、その話にしっかりと耳を傾けます。話を聞いたら、「話してくれてありがとう、大変でしたね」と感謝とねぎらいの気持ちを伝えましょう。
 次に、その人がどんな支援を必要としているのかを一緒に考えます。自殺の原因になるさまざまな問題に応じた専門の相談機関があるので、相談者と相談窓口を確実につなげることができるようにしましょう。相談機関につなげてからも、それでおしまいではなく、必要があれば今後も相談にのることを伝え、暖かく寄り添っていくことが大切です。