近年、「健康経営」という考え方が注目を浴びています。働く人の健康に配慮した経営が行われることで、従業員が健康に働けるだけでなく、職場の活力が高まり企業の業績アップにつながるとされています。 |
健康経営とは「会社が社員の健康を大切にすることで、収益性を高めよう」という経営の考え方です。生活習慣病など健康問題を抱える従業員が増えると、治療のための休職者の増加などで職場の生産性が低下してしまいます。そこで働く人が健康を維持できるように企業として取り組むことで、職場の活力を高め業績アップを図ることができるのです。 |
従業員の健康を経営の基盤に位置づけ、健康づくりへの支援を「企業が成長するための投資」と考えるところに特徴があります。医療費の支払いの財源となる健康保険料は、負担増が続いています。健康保険料の約5割は企業が負担しますので、企業にとっても支出の増加を意味します。 |
健康経営に注目が集まるのは、保険料の負担が増し、企業経営の重荷になっているという背景もあります。健康寿命を延ばすことで医療費を節約することは、企業にとっても重要な課題のひとつです。 |
総務や人事を中心に福利厚生を充実させる立場からのアプローチを試みる企業側と、保健事業で健康管理に工夫を凝らす健保組合側、両者の協力があってこそより効果的な事業とすることができます。 |