2007(平成17)年の厚生労働省研究班の健康診断データを基にした調査発表によると、「女性の40代は7人に1人、30代は10人に1人が貧血である」ことがわかりました。そして、貧血の約8割が鉄欠乏性貧血といわれています。 |
鉄欠乏性貧血は、全身に酸素を運ぶ赤血球中のヘモグロビンの減少が原因です。ヘモグロビンの原料となっているのが鉄分で、1日の必要摂取量は男性10r、女性12r。鉄分の中には、動物性食品に含まれるヘム鉄と、植物性食品に含まれる非ヘム鉄がありますが、腸の吸収率が何倍も高い動物性食品を多く摂りたいものです。そのなかでもレバーの鉄含有量はダントツ。さらに鉄分の吸収を助けてくれるたんぱく質も豊富。また、ビタミンCもその効果を高めます。ホウレンソウやパセリなどの緑黄色野菜は鉄分とともにビタミンCを多く含みますので、レバーと一緒におかずにもう一品加えてみては。ただし、鉄の吸収を阻害する「タンニン」が含まれているコーヒー、紅茶、緑茶はなるべく控えましょう。 |
貧血の症状が重い場合、貧血予防薬として鉄剤を服用するケースがあります。正しい処方をするためにも、医師から必要な種類・量・期間を明示してもらうほうがより安心です。服用中に副作用として下痢や吐き気などが起きてしまうことがありますが、その場合は勝手に服用を中止しないで医師に相談しましょう。 |