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今月の健康

朝食で快適な1日のスタートを(2023年4月)

 4月は、入社や異動、転勤などで新しい生活がスタートする方も多い季節です。そんな新生活の1日の始まりに、しっかりと朝食を取ることはできていますか。貴重な朝の時間は「1分1秒でも長く寝ていたい」「ダイエットで朝食を抜いている」など、いろいろな考えの方がいるかと思います。厚生労働省の調査*1によれば、朝食の欠食率*2は男性で15.4%、女性で10.7%と、10人に1人以上が朝食を取っていません。特に20歳代の欠食率は男女ともに最も高く、男性で37.4%、女性で23.1%となっています。

*1: 厚生労働省「平成28年国民健康・栄養調査報告」
*2:「朝食の欠食率」:欠食とは、「食事をしなかった場合」「サプリメントなどによる栄養素の補給、栄
   養ドリンクのみの場合」「菓子、果物、乳製品、嗜好飲料などの食品のみを食べた場合」を指す


朝食は体に1日の始まりを知らせる目覚まし時計

 私たちの体には体内時計が備わっており、およそ25時間の周期でリズムを刻んでいます。そのため、地球の周期と約1時間のズレがあります。しかし、起床後に日光を浴びて朝食を食べることによって内臓などの体のさまざまな機能がリセットされ、この1時間のズレが解消されます。朝食は、体に1日の始まりを知らせる目覚まし時計のような役割を持っているのです。

朝食を取らないと肥満や便秘につながる

 朝食を取らないと、前日の夕食から次の昼食までまったく栄養を取らない時間が長く続いてしまうため、午前中のエネルギーが不足して血糖値が下がります。その状態で昼食を取ると反動で血糖値が一気に高くなり、インスリンが過剰に分泌されて糖を脂肪として取り込んでしまうため、体脂肪が増加して肥満につながります。
 また、朝食で食べた物が胃の中に入ると、その刺激がサインとなり大腸がぜん動運動を始めて直腸に便を送り出し便意を生じさせますが、朝食を取らないとそのサインがない状態が長く続いてしまうため、便秘になりやすくなります。


朝食と体温の密接な関係

 食事には、体温を維持・上昇させる役割もあります。しかし、体温が低くなりがちな起床後に朝食を抜いてしまうと体温を維持・上昇させるエネルギーや栄養も不足してしまい、午前中からイライラやだるさを感じやすくなり、物事に集中できなくなってしまいます。
 調子が良くないという方は朝食をしっかり食べ、心も体も準備を整えて快適な朝のスタートをきり、充実した1日を過ごしてみてはいかがでしょうか。