「大人の塗り絵」で頭をスッキリ（平成28年3月）

最近、「大人の塗り絵」が密かなブームとなっています。「大人の」とわざわざ付いていますが、子ども用の「ぬりえ」とどう違うのか。それは、圧倒的に絵が細かいのが特長です。「どこから塗ろうか」と考えるよりも先に「とにかく塗ってみよう！」と思わせてくれる魅力的な塗り絵が、出版されていたりダウンロードできるようになっていたりします。

大人の塗り絵の目的は「達成感」を味わうことだけではありません。その過程は「創造的気晴らし」となり、「精神的安定感」を手に入れることができるのです。カラーセラピーを併用すれば、自分が選んだ色の傾向から、そのときの精神状態を客観的に判断することもできますし、わざと黒や赤といった強い色は用意せず、ピンクや水色などの淡い色だけを用意しておくことで、視覚的にリラックス効果を促すこともできます。

特に女性からの支持が厚いのですが、その理由はなんといっても線画の美しさ。素敵な芸術品に自分で色塗りをする感覚は、インスピレーションを刺激します。さまざまな絵柄の塗り絵がありますが、初心者にオススメなのは幾何学模様の塗り絵です。風景画や人物画だとある程度色が決まってくるため、頭で理論的に考えながら塗らなければいけませんが、幾何学模様なら「この色の組み合わせはどうだろう」と、感覚的に好きな色を選べます。

このように、大人の塗り絵は頭をリセットさせたいときに有効なので、就寝前に行うと、快眠にも繋がります。たとえば眠りたいのに眠れず、ついスマホやパソコンを触ってしまい、余計に眠れなくなるタイプの人は、今夜から大人の塗り絵に挑戦してみてはいかがでしょうか。