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いよいよ11月も終わり、師走に入りました。今年は健康な一年を過ごしてこられましたか。一年の終わりのこの時期に健康について改めて考えたいものです。そこで今回は、禁煙について取り上げてみたいと思います。 「改正健康増進法」の全面施行からもうすぐ5年 日本人の喫煙率をご存じでしょうか。2022年時点で、習慣的に喫煙をしている人の割合は男性24.8%、女性6.2%(全体では14.8%)となっています*1。これまで国は喫煙に関するさまざまな取り組みをしてきました。2020年4月には「改正健康増進法」が全面施行され、飲食店やオフィスなど多くの人が使用する施設は原則屋内禁煙となりました。その効果もあってか、2010年は、男性32.2%、女性8.4%(全体19.5%)だった喫煙率が、前述したように減少しています。また、現在習慣的に喫煙している人のうち、禁煙したいと思う人の割合は25.0%*2(男性21.7%、女性36.1%)となっており、喫煙者全体で、4人に1人は禁煙の意思はあるものの、なかなか禁煙できていないという状態のようです。 *1、*2 厚生労働省 令和4年 国民健康・栄養調査結果の概要(P20、22) 非喫煙者への健康被害を考える タバコの煙には「主流煙」と「副流煙」、「呼出煙」があります。主流煙は喫煙者の口を通して直接吸い込まれる煙で、副流煙はタバコの先から立ち昇る煙、呼出煙は喫煙者が吐き出す煙です。喫煙者・非喫煙者にかかわらず、近くにいる人がこの副流煙や呼出煙を吸ってしまうことを「受動喫煙」といいます。副流煙や呼出煙には主流煙より多くの有害物質が含まれており、主流煙以上の健康被害があるといわれています。「改正健康増進法」には、この対策強化が盛り込まれています。 ご自身が喫煙者である場合、家族や職場の同僚など、自分の周りにいる人を、受動喫煙の危険から守りたいのであれば、一日も早い禁煙をお勧めします。「禁煙したい」と思ったら、とにかく行動あるのみです。そうは言っても前述のようになかなかやめられないと思う人はたくさんいるようです。そのような人のために、禁煙の意識を高め、成功しやすくする方法を少しお伝えします。 禁煙するなら有言実行 12月は忘年会やイベントなどで、人と会う機会も増えます。特に気の合う友人たちとの食事やお酒はおいしいですよね。楽しく会話をしているときに、その場で「禁煙宣言」をしてみましょう。友人や周りの人たちに禁煙宣言をしてしまえば、退路を断つことができます。もし、他に喫煙者がいたら、禁煙の仲間に引き入れてしまうのも手かもしれません。 家族や大切な人のことを考える 年末年始は、家族と一緒に過ごす機会も増えることでしょう。喫煙者の家族は、常に受動喫煙の危険にさらされることになります。特に乳幼児や高齢者、気管支系の持病を持っている人の場合は、その健康被害によるリスクも高くなります。「喫煙をしていると自分の近くにいる家族にも悪影響を与える」と常に考えることで、禁煙への意識が高まります。禁煙に成功すれば、家族から「タバコ臭い」「煙たい」などと言われなくなり、自然と家族と一緒に過ごす時間が増えるのではないでしょうか。 禁煙外来も検討してみましょう それでも自分の力だけで禁煙するのが難しいと感じたときは、「禁煙外来」を利用することもできます。条件を満たせば、健康保険で治療が受けられます。なお、当健保組合に設けております「オンライン禁煙プログラム」の活用も検討してみてください。詳細は当ホームページの「保健事業のご案内」をご覧ください。 もうすぐ新しい年が始まります。今年禁煙しようと思ってもできなかった人は、来年こそ「禁煙」を成功させてみませんか。 |
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