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五感を意識した暑さ対策を(平成17年7月) |
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日本の夏は蒸し暑いうえ、都市部を中心にコンクリートの輻射熱などで戸外の気温が上昇するヒートアイランド現象がみられ、いまやエアコンは生活必需品。だからといってエアコンに頼りすぎるのも考えものです。体調を崩し、冷房代も気になるところです。冷房機器が発達していない昔は、今よりずっと五感を意識して暑さを凌ぐ工夫をしていました。暑さ対策と同時に、自然とうまくつきあう工夫から生まれた日本の夏の風物詩を味わってみませんか。 |
開け放した窓の外にかけたすだれは直射日光を遮り、霧吹きをするとよりさわやかな風が入ります。風がやんでしまったときは、扇風機を窓際において室内に向けて回しておけば風の代わりになります。外壁からくる熱を抑えるには観葉植物を部屋の壁際に置くと効果的。寝苦しい夜にはそばがら枕を使ってみましょう。中空で3面からなる形をしているそばがらは通気性・吸湿性・放熱性に優れ、枕の中に熱がこもりません。暑いと感じるには、体感温度だけでなく気分や印象も大きく影響します。そこで毎日使う食器にちょっとした工夫を。ガラスや竹篭などを使えば見た目もずっと涼しくなります。 |
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