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「睡眠指針」11年ぶりに改定(平成26年4月)

 厚生労働省は先月、睡眠を健康的にとるための指針「睡眠指針」を11年ぶりに改定しました。新睡眠指針では世代ごとに睡眠のポイントがまとめられ、適切な睡眠時間については10代前半までが8時間以上、25歳ではおよそ7時間、個人差はありますがその後は20年ごとに、およそ30分ずつ短くなるとのことです(45歳はおよそ6時間半、65歳はおよそ6時間)。
 特に高齢者世代の睡眠については、無理に長時間睡眠を心がけるとそのストレスでかえって心と体が緊張し、眠りが浅くなる「睡眠障害」が起こる危険性に着目。短い時間でも良質な睡眠を取れば「いくら寝ても寝足りない」という状態にはならないので、焦らずに「眠くなってから寝床に入ること」を心がけましょう。ただし、起きる時間は毎日同じにして、生活のリズムは保つように。日中、適度な運動を取り入れたり寝る前にストレッチをしたりするのも有効で、それでも睡眠に問題が生じる場合は、市販の睡眠導入剤などで自己解決するのではなく、専門医に相談して「障害の要因」を解消しましょう。
 また、現役世代には仕事効率を高めるための「30分以内の短い昼寝」が推奨されました。学生世代に対しては、夜更かしをせずに長時間の睡眠をとることが大前提なのはもちろん、消灯後の寝床での携帯電話やゲーム機の使用には要注意を、との呼びかけが。これは光の刺激によって生活の夜型化を助長させてしまうからで、世代を問わず、問題視されています(視力も低下します)。
 睡眠時間とは、全身にさまざまな命令を出す「大脳」を休息させるための大事な時間であり、成長ホルモンや女性ホルモン、代謝ホルモンなどを分泌して免疫力を高めるための大切な時間でもあります。睡眠不足や質の悪い睡眠は、病気や仕事上のミス、ときには事故の原因にもなりかねません。睡眠による休養は、食事や運動とならぶ健康づくりの重要な要素。新しく発表された睡眠指針を参考に、ご自身やご家族の睡眠について、改めて考えてみてはいかがでしょうか。