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寒さに負けない! 腸内環境を整える(2025年2月)

 真冬の寒さがまだ続く2月。年末年始の慌ただしさや長期休暇で生活リズムが変化し、まだ本調子ではない方も少なくないのではないでしょうか。この時季を健康に乗り切るためには、腸内環境を整える (イコール) 腸内フローラ(正式名称:腸内細菌(そう))のバランスを整えることが大切です。

腸内フローラとは?

 腸の中には約100兆個、約1,000種類もの腸内細菌がすみ着いています。それらの細菌は集団として存在しており、その細菌同士が集まっている様子が花畑(フローラ)のように見えることから「腸内フローラ」といわれています。腸内フローラを形成している細菌は、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見(ひよりみ)菌」の3つに分類され、それぞれの菌には以下のような特徴と役割があります。

3つの菌の特徴と役割

善玉菌……
オリゴ糖や食物繊維を栄養源とし、体に悪影響を与える悪玉菌の増殖を抑えて腸内環境を整え、腸の運動を活発にする。
悪玉菌……
偏った食事や不規則な生活などで増殖し、腸内に有害な物質を生み出す。
日和見菌…
腸内環境の状況に応じて働きが変化する菌。善玉菌が優勢な環境では腸内環境を整えて腸の運動を活発にする一方で、悪玉菌が優勢な環境では有害物質を生み出す。

 これら3つの菌の理想的なバランスは、一説によると、善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7とされています。そのバランスを維持するためには食生活を見直すことが大切です。

善玉菌を増やすには

 腸内フローラのバランスを整えるカギは、善玉菌を増やすことです。善玉菌を増やすのに効果的な食品には、主に以下のようなものがありますので、積極的に取り入れましょう。

発酵食品で善玉菌を補給
 ヨーグルト、乳酸菌飲料、チーズ、納豆、みそなどの発酵食品には、ビフィズス菌や乳酸菌といった善玉菌が含まれています。これらの菌は一定期間しか腸内にとどまることができないため、毎日継続して取ることが大切です。

オリゴ糖・食物繊維で善玉菌を育てる
 善玉菌の増殖を助けるオリゴ糖は、大豆、ごぼう、アスパラガス、バナナなどの食品に多く含まれています。また、ブロッコリー、にんじん、わかめ、ひじき、きのこ類などの食品には食物繊維が豊富に含まれており、これらも善玉菌の栄養源となるため、継続して取るのが効果的です。

 これらの食品を日々の食事に取り入れることで、腸内フローラのバランスを整えることができます。その結果腸内環境が整い、免疫力アップにもつながります。

 そして、腸内環境を整えるためには、食生活だけでなく、良質な睡眠やストレス解消、適度な運動を心掛けることも大切です。ぜひ、これらを少しずつ生活に取り入れて、健康的な冬を過ごしていきましょう。