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今年の干支は「寅」。十二支では、一般的な「虎」ではなく「寅」という漢字が用いられます。「寅」は、家を表す「宀」に、矢を両手で引っ張る状態を表す「臾」を組み合わせた象形文字で、「曲がっているものを真っすぐに伸ばす」という意味があります。2022年(令和4年)はどんな年になるのでしょう。干支の由来や謂れから見てみましょう。 「寅」はいよいよ芽が伸び始める状態 十二支には今でこそ動物が割り当てられますが、約三千年前に中国で考案された当初は、植物の成長の様子を表すものでした。例えば、干支の1番目「子」は種に命が生まれた状態、続く「丑」は芽が出ようとする状態、そして3番目の「寅」はいよいよ芽が伸び始める状態です。今年は、これまで準備してきたことが形になったり進展したりする可能性を秘めた年といえるのではないでしょうか。 母親虎のように強く行動力を持ちたい 動物としての虎はネコ科最大の種でアジア大陸に広く分布し、ライオンのように群れで行動するのではなく、森林に身を隠しながら単独で狩りをします。しかし、母親虎は子供たちが一人前になるまではシングルマザーとして群れで育てます。「虎は千里行って千里帰る」ということわざがありますが、これは母親虎が獲物を求めて千里の距離を走り、巣穴に残したわが子の元へ1日で戻ってくるという母親の強さを表し、そこから行動力、勢いのある人の例えとして用いられます。 ニューノーマルなニューイヤーを健康に 昨年も新型コロナウイルス感染症が世界中を席巻しました。前述のことわざが表すように、今年こそ快進撃の一年にと願うところですが、新型コロナの影響はまだまだ続きそうです。 |