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今月の健康

VDT症候群にならないために(平成29年9月)

 パソコンの作業やスマホの利用などによって起こる、さまざまな心身の不調をVDT(Visual Display Terminal)症候群といいます。VDTによる疲労症状の訴えは、作業時間に比例して多くなる傾向があります。集中して画面を見続けると、まばたきの回数が極端に減るため目が乾燥し、負担がかかります。また、長時間同じ姿勢でいることは、首、肩、腰などのこりや痛みの原因となります。
 これらの症状を防ぐには、連続して作業しないこと。作業環境を整えたり、姿勢に気をつけたりすることも大切です。
 まず、室内は明るい場所と暗い場所の明暗の差をできるだけ小さくし、まぶしい場所がないようにします。モニターに太陽光やライトが反射していると目が疲れるため、室内は反射を抑えるようなレイアウトにして、視野に入る明るい窓には必要に応じてカーテンやブラインドをつけましょう。
 作業時の姿勢も重要です。いすに深く腰かけ、背もたれに背を十分にあて、背筋を伸ばすようにします。いすとふとももの間は手のひらが入るぐらいのゆとりを。くつやサンダルなどは裏全体が床に着くように座ります。
 また、目とPC等のモニターとの距離は40cm以上に保ち、モニターの上端が目の高さとほぼ同じか目のやや下になるようにします。モニターに表示する文字の大きさは、小さすぎないように調整しましょう。
 こまめに休憩をとることも大切です。脳と目と体を休ませるために、50分作業したら10分を目安に休憩を。作業中も2〜3回は小休止をとり、まぶたを閉じてじっとしていたり、目の周りをマッサージしたりするとよいでしょう。
 なお、まばたきの回数が減ることによって起こるドライアイはほうっておくと角膜が傷つきやすくなります。そこから細菌が入り込んで、感染したり視力を低下させたりしてしまうおそれがありますので注意が必要です。作業中は意識的にまばたきを心がけましょう。
 近頃は、PCやスマホのほかにも多様なディスプレイが普及し、通勤電車内や昼休みなどにもモニターが視界に入る環境に置かれています。仕事中、通勤時、在宅時にかかわらず、疲労感を覚える前に眼を休める意識が必要といえるでしょう。