動物たちとのふれあいのなかで精神を癒すことを目的とした「アニマルセラピー」という療法が、近年、研究されるようになりました。 |
動物に愛情を持って接すると、動物たちは与えた分だけそれを返してくれます。これは日常の緊張感や圧迫感を解放することに繋がり、リラックス効果を生み出すということです。動物をペットとして飼っている方には、ピンとくることでしょう。心身疲れて帰宅したときでも、元気に迎えてくれるペットのその姿に、何度癒されたことか。 |
塞ぎ込んでいた人に、ある期間、馬の世話に挑戦させた、という話があります。彼は最初、嫌々行っていましたが、次第に馬が懐きはじめると、いつからか、彼は前向きな思考を持つようになりました。以来、その人は健全な生活をおくっているそうです。動物と向き合うということは、忍耐力や協調性なども身につけさせてくれるということが分かります。 |
また、飼育は、生活リズムを安定させることに繋がりますので、心だけでなく、身体の健康を保つためにももちろん良く、たとえばそれが犬であれば、散歩に連れていくことが軽い運動になります。そして道行く人から声をかけられれば、他者とのコミュニケーションを図るきっかけを与えてくれたことにもなります。 |
さて、今月20日から26日は動物愛護週間です。これは、広く動物の愛護と適正な飼養についての理解と関心を深められるようにと、環境省が定めたものです。動物は私たちに無償の愛を与えてくれるわけですが、そのためにはまず、私たちが動物についての知識を正しく理解しておくべきです。なにか今、心に思うことができた方は是非、この期間中、国及び地方公共団体が趣旨にふさわしい行事を実施してくれますので、それに参加することで、動物と共におくる生活のことを考えてみてはいかがでしょうか。 |