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花冷えが起こす体の不調に注意(2025年3月)

 春の足音が聞こえてくるこの時季ですが、「花冷え」という言葉をご存じでしょうか? 花冷えは、桜の開花時期である3月下旬から4月上旬に見られる一時的に冷え込む現象を指します。立春を過ぎてからの寒さは、「寒の戻り」といわれますが、特に桜の季節に限定して使われる言葉です。

花冷えが起こす体の不調とは

 春の訪れを感じ始め、つい薄着になりがちなこの時季ですが、実は日々の気温差が大きく、体調を崩しやすい季節でもあるため油断はできません。花冷えの時季に特に起こりやすい体の不調を見ていきましょう。

風邪をひきやすくなる

 寒暖差が激しいと体がそれに対応しようとするため、エネルギーが多く使われ、体温調整がうまくできなくなってしまいます。その結果、免疫力が低下して風邪などさまざまな病気にかかりやすくなります。体温調整がうまくできないことで体が冷えて体温が下がりますが、体温が1℃下がるだけで免疫力が約30%も低下するといわれています。

腰痛や関節痛などが起こりやすい

 昼間は暖かいため薄着で過ごしていても、日の入り時間が近づくと急激に気温が下がることが多いこの時季は、腰痛や関節痛を起こしやすくなります。特に花見のときは要注意。長時間地面にレジャーシートを敷いて座ったりベンチに腰掛け続けたりしていると、昼間の暖かいうちは気にならなかった地面やベンチの冷たさが、日暮れとともにじわじわ体に伝わってきます。腰痛や関節痛は冷えが大敵なので十分に注意しましょう。

簡単にできる花冷え対策

 花冷えの対策は体を冷やし過ぎないことが重要です。服装、屋内温度、食事の3つについて、具体的な対策を見ていきましょう。

服装
 暖かいからといって一日中薄着で過ごさないようにしましょう。重ね着をして脱ぎ着がしやすい服装を選ぶことで、気温の変化に対応しやすくなります。

屋内温度
 屋内温度が下がり過ぎないように、暖房器具の温度調節機能を活用しましょう。特にオフィスなどでは、一人一人体感温度が異なりますので、上着や膝掛などを活用するなど周りの人への配慮も忘れないように温度管理を行いましょう。

食事
 体の中から温めることも大切です。以下のような体を温める食材を積極的に取るようにしましょう。

  • 野菜…かぼちゃ、しょうが、ねぎ・たまねぎ、にんじん、ごぼう など
    土の中で育つ根菜類や冬に旬を迎える物は、水分が少なく、体温維持に必要なミネラルが凝縮されています。温かいスープなどにして飲むとより体が温まります。
  • 飲み物…ココア、紅茶、ウーロン茶、ほうじ茶、赤ワイン、日本酒 など
    お茶類は発酵されている(茶葉が茶色い)物が体を温めます。アルコールは赤ワインや日本酒が温まりますが、飲み過ぎは逆効果なので適量を心掛けましょう。
  • 肉・魚…鶏むね肉、いわしなどの青魚類
    たんぱく質を多く含む鶏むね肉は筋肉の修復や成長を助け、体を温めてくれます。いわしなどの青魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)は、血液をサラサラにし、血栓の生成を抑え血行を促進する働きがあるといわれています。
  • その他…発酵食品、玄米、ナッツ類 など
    発酵食品には体を温めるのに効果的な酵素が含まれています。玄米は糖質をエネルギーに変えるのに役立つビタミンB1や、たんぱく質の代謝に役立つビタミンB6も含まれています。ナッツ類には血行を整えてくれるビタミンEが多く含まれており、体を温める効果が期待できます。

 これらの食材を日々の食事に積極的に取り入れることで、体を内側から温めることができます。

 暖かな日差しに誘われて油断しがちなこの季節こそ、花冷えへの備えが大切です。今回紹介した花冷え対策をして、健康な体で春を迎えましょう。