気温の高い夏の時期は細菌による食中毒が多くなります。家庭での食べ物の扱いや保存に注意して、食中毒を予防しましょう。
食中毒というと飲食店での食事が原因と思われがちですが、家庭での食事が原因の場合も少なくありません。予防策は菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」が基本となります。まず、徹底的に「洗う」こと。細菌が食べ物につかないように、手、食材、調理器具をしっかり洗いましょう。
次に細菌の増殖を防ぐために「低温で保存し早めに食べる」こと。菌が増殖しないように保冷パックなどで低温を維持しできるだけ早めに食べるようにします。調理の際に特に重要なのが「加熱する」こと。加熱は細菌を死滅させるために最も効果的です。食材は中心部まで(75℃で1分間が目安)十分に加熱してください。
気温が高くなるこれからのシーズンは、食中毒を起こす細菌やウイルスが身近にいることを意識して食中毒の予防を心掛けましょう。
食材を買う
- ・消費期限を確認する
- ・肉や魚などの生鮮食品や冷凍食品は最後に買う
- ・肉や魚などは汁が他の食品につかないように、分けてビニール袋に入れる
- ・寄り道をしないですぐに帰る
保存
- ・帰宅したら生鮮食品はすぐに冷蔵庫へ保管する
- ・肉や魚は汁が漏れないように包んで保存する
- ・冷蔵庫は詰め込みすぎない、冷凍庫はきちんと並べて詰める
調理の前
- ・調理の前に丁寧に手を洗う
- ・食材は流水できれいに洗う
- ・冷凍したものはレンジで解凍
調理
- ・肉や魚は十分に加熱。中心部分の温度が75℃で1分間が目安
食事
- ・食事の前にせっけんで手を洗う
- ・作った料理は、長時間、常温で放置しない
- ・暖かいものは暖かいうちに、冷たいものは冷たいうちに食べる
残った食品
- ・作業前に手を洗う
- ・清潔な容器に保存する
- ・保存して時間が経ち過ぎたものは思い切って捨てる
コロナ禍で気を付けたい! テイクアウト等を利用する際のポイント
なお、新型コロナ禍においては、外食の機会が減り、家庭で食事する機会が増えています。デリバリーやテイクアウトを利用する機会も増えていると思いますが、気温と湿度が高くなるこれからの季節は料理が傷みやすくなります。テイクアウトを利用する場合は下記のポイントにも気を付けて、安全な生活を送りたいものです。
- ・食品を購入したらすぐに帰宅し、長時間持ち歩かない。
- ・保冷剤やペットボトルなど、冷やせるものを持っていく。
- ・食品を持ち帰ったら、時間をおかずに食べる。すぐに食べない場合は、冷蔵庫で保存し、長時間常温で放置しないように。
- ・再加熱するときは中心までしっかり加熱する。
- ・食べる前にはしっかり手洗いを。
- ・特にリスクの高い食品やメニューは要注意(殺菌消毒や加熱していない野菜 、皮ごとの生の果物、生卵、半熟卵、レア肉、刺し身、生の貝類、温かいものと冷たいものを合わせた料理など)。