近年、全国各地で頻発する自然災害――。市町村は災害の発生が差し迫った場合に「避難情報」を出して住民に避難を促します。もしもの場合、迅速かつ的確に命を守るための避難行動を取れるように、「避難情報」の内容を理解しておきましょう。
「警戒レベル4」で危険な場所から全員避難!
警戒レベルは、災害発生の危険度が高くなるほど数字が大きくなります。それぞれの段階でどのような行動を取ればいいのか確認しておきましょう。
まず「警戒レベル1」では、災害発生の危険性はまだ低いものの、最新の防災気象情報などに留意するなど、災害への心構えを高めます。「警戒レベル2」では、「大雨注意報」や「洪水注意報」が発表され、災害発生に注意が高まってきた段階です。ハザードマップの再確認など、避難に備えます。
「警戒レベル3」は「高齢者等避難」が発令された段階です。高齢者や障がいのある方などは安全な場所へ避難します。それ以外の方も避難の準備をしたり、自主的な避難を開始します。
そして特に重要なのは「警戒レベル4」で危険な場から全員避難する、という点です。対象地域の方はこの段階で全員速やかに危険な場所から避難します。「警戒レベル5」に至っては「すでに災害が発生・切迫している状況」とされ、その前に避難行動をとる必要があります。命の危険があり、ただちに安全確保する必要があります。
ハザードマップで確認を!
いざというときに安全に避難行動ができるように、普段からお住まいの地域の災害リスクや避難経路などを、ハザードマップで確認しておきましょう。ハザードマップには、河川が氾濫したときに浸水が想定される区域や、大雨が降ると冠水し車両が水没する恐れのある箇所などが絵記載されています。各自治体のHPや国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」でさまざまなハザードマップを調べることができます。各自治体の窓口では紙のハザードマップも配布されていますので活用しましょう。
ハザードマップポータル:https://disaportal.gsi.go.jp/