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デトックスってなあに?(平成22年7月)

 最近、話題の「デトックス」。英語で「detoxification=解毒」を意味し、体のなかの老廃物や有害毒素を排出する健康法です。現代社会を生きる私たちは、日常生活のなかで食べものに微量に含まれる残留農薬や食品添加物、排気ガスを吸ったり、汚染された魚を食べたりすることで、知らず知らずのうちに体のなかに有害物質や毒素を溜め込んでしまっています。
 デトックスが話題になり、エステやマッサージに通っている人もいるかもしれませんが、元来、人間の体には生理的なデトックス機能が備わっています。その機能を果たしているのが肝臓です。肝臓は脳についで大きな臓器で、「肝心」という言葉があるように体のなかで極めて重要な働きを担っている器官です。その働きは大きく分けて、@体に入ってきた栄養素を分解・合成する「代謝機能」、A腸で吸収されたり、代謝の過程で生まれた有害物質を「解毒する作用」、B消化液のひとつである「胆汁をつくり、脂肪や脂溶性のビタミンを消化吸収する作用」、の3つがあります。
 この肝臓の働きによって、体に取り込まれた毒素のほとんどは尿便や汗として体外へ排出されます。しかし、この肝臓の働きが弱まると、疲れやすくなったり、お酒に弱くなったりします。そして、体に有害な物質が解毒・排出されず溜まってしまうのです。しかも、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、相当深刻な状態にならないと不調を訴えません。つまり、日ごろ毒抜きをしてくれている肝臓の機能回復が、デトックス効果を上げるうえでのポイントになってくるわけです。
 肝臓の機能を強化する食材としてはカキやレバーなど亜鉛を多く含む食材があげられます。また、野菜全般がデトックス効果の高い食材です。タマネギやレンコン、ゴボウなどの根野菜や、ニラ、ほうれん草、ブロッコリーなどを積極的に摂るようにするとよいでしょう。また、水分や食物繊維を十分に摂り、適度に運動し、便秘を解消するようにしましょう。ストレスも肝臓の働きを低下させる原因となりますので、溜めこみ過ぎないうちに上手に発散することも大切です。