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かかりつけ医って何?(2022年9月)

 コロナ禍で「かかりつけ医」の重要性が高まっています。皆さんはかかりつけ医をお持ちでしょうか。そもそもかかりつけ医とは何でしょうか。この機会に改めて確認しておきましょう。

受診する際はまずはかかりつけ医へ

 かかりつけ医は患者の持病や体質などを把握し、普段から健康管理のパートナーとして相談に乗るだけでなく、治療に必要な適切な医療機関を紹介する役割があります。費用の面でも、紹介状なしでいきなり大病院を受診すると特別料金がかかってしまいますので、まずはかかりつけ医を受診することが大切です。

そもそもかかりつけ医とは

 かかりつけ医とは「健康に関することを何でも相談でき、必要なときは専門の医療機関を紹介してくれる身近にいて頼りになる医師」(日本医師会の定義)のことです。受診しやすく、相談しやすい近所の医師で、高度な治療が必要な場合は紹介状を書いて大病院など適切な専門の医療機関を紹介します。
 日本では自由に大病院を受診できますが、海外ではかかりつけ医の紹介がなければ大病院を受診できない制度となっている国もあります。たとえば、イギリスの健康保険制度では、かかりつけ医を登録しておき、まずその医師の診察を受けることになっています。かかりつけ医の紹介状がなければ大病院を受診できません。

どうやって見つける?

 それではどうやってかかりつけ医を決めればいいのでしょうか。定期的に受診する機会がある方は、その医師がかかりつけ医と考えていいでしょう。定期的な通院がない方は、自宅の近所で受診したことのある医院などが候補になります。いざというときに頼れる医師を普段から探しておきましょう。

かかりつけ医の役割と医療機関の役割分担

 かかりつけ医の重要な役割の一つは、大病院など適切な医療機関と連携し必要に応じて紹介することです。医療の役割分担で、限られた医療資源を有効活用し、効率的に医療を提供できます。

オンライン診療が恒久化

 新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、初診から電話やインターネットによる「オンライン診療」が利用できるようになりました。当初は時限的な措置でしたが、2022年度からは恒久的に行えるようになりました。初診からオンライン診療を利用できるのはかかりつけ医が原則となっています。