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今月の健康

熱中症から身を守ろう(2026年6月)

 地球温暖化などの影響により、熱中症の発生数は年々増加しています。消防庁の資料によると、2025年5月から9月の間に熱中症で救急搬送された人は10万510人に上り、調査開始(平成20年)以降、最多となりました。今年の夏も猛暑が見込まれているため、十分な注意が必要です。

 今回は、熱中症が発生したときの対処法と予防策についてご紹介します。

【熱中症の症状】

以下のような症状が見られた場合は、熱中症の可能性があります。

  • 軽症(T度)…応急処置と見守りが必要です。 ・目まい、立ちくらみ 
    ・大量の発汗 
    ・急性の筋肉痛 
    ・筋肉の硬直(こむら返り) など
  • 中等症(U度)…医療機関を受診しましょう。 ・頭痛 
    ・吐き気、嘔吐(おうと)  
    倦怠(けんたい)感、ぐったりする 
    ・虚脱感、力が入らない 
    ・集中力、判断力の低下 など
  • 重症(V度)…ただちに救急車を呼んでください。 ・意識がない 
    ・けいれんがある 
    ・手足がうまく動かない 
    ・体温が異常に高い など

【熱中症が発生してしまったら】

 熱中症は条件次第で誰でも発症する可能性があります。万が一発症した場合は、我慢や放置をせず、速やかに以下の応急処置を行いましょう。

  • 暑い場所から離れるエアコンの効いた室内や日陰など、涼しい場所へ移動させましょう。元気そうに見えても、熱中症が疑われる人を一人にしてはいけません。必ず誰かが付き添うようにしてください。
  • 体を冷やす衣服を緩め、体にこもった熱を逃がします。氷や保冷剤を使い、首・脇の下・足の付け根など太い血管が通る部分を冷やしましょう。皮膚に水をかけて風を当てることでも体温を下げることができます。
  • 水分・塩分を補給する経口補水液やスポーツドリンクなどを用いて、水分と塩分を同時に補給しましょう。

 熱中症は初期対応が極めて重要です。落ち着いて状況を確認し、適切に対処してください。ただし、症状が改善しない場合や自力で水分が取れない場合、意識がない場合は、ためらわず速やかに救急車を呼びましょう。

【熱中症を防ぐには】

 できるだけ暑い環境を避け、喉が渇く前に小まめに水分と塩分を補給しましょう。なお、アルコールやカフェインを含む飲料は利尿作用があるため、水分補給には適していません。スポーツドリンクや経口補水液などをバランスよく補給することが大切です。

 また、朝食を抜く、睡眠不足、過度の飲酒といった生活習慣は、熱中症のリスクを高めます。日頃からバランスの良い食事と十分な睡眠を心掛けましょう。

原稿・社会保険研究所©